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週刊バッキー劇場（光太郎は泣いていた後編）
04/07/05-14:45

薬漬　光太郎(jpg)
　それは、バッキーの撮影で、入院患者が出たことから始まった。患者は当然使った女優、主演女優である。格闘技大好きで選手を目指していた可愛い娘が、無惨に壊れた。立てない、裂けて、出血もひどく、即入院、それ以降の仕事もキャンセル、絶対安静。そう、その日、女優は壊れてしまった。

　心が痛んだのか？光太郎。そうなのか？光太郎監督候補。

　撮影終了、即、入院。いたいけな女性の無惨な姿に、心が痛んで泣いたのか？それとも、これっきりで付き合いがなくなったプロダクションとの関係を悔やんでないたのか？それとも、請求された違約金の多さに愕然として泣いたのか？

　そのいずれかなら、バッキー監督は勤まらんぜヨ。監督でありながら、新参男優に現場を仕切られたから、泣いたのだろう。監督でありながら、新参男優の暴走を制御できなかったから、泣いたのだろう。監督でありながら、スタッフが欲に溺れてそれを嗜められなかったから、泣いたのだろう。監督を任せられたのに、任せられた人間の期待に添えられなかったから、泣いたのだろう。

　そうじゃないかもしれないが。とにかく、その日、光太郎が、泣いていた。相変わらず出演してくれる女優が減る一方のバッキーはとにかく大変なのだが、未来のホープの光太郎が泣いていちゃ～、で、現場つぶしてちゃ～、どうなるのよ。

　ホープ監督が、ホープ監督候補に降格しちゃったバッキー。相変わらず女優に加えて監督も不足だ！どうなるバッキー、どうするバッキー。どうなっていくかは、読んでいる貴方にもかかっている。

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